会報45-3 月の凹凸に驚き感動 ―夏の星空を楽しむつどい

オーロラ天文台 小川  誠治 [平成27年(2015)09月30日発行会報第45号から]

7月25 日(土)川崎市麻生区市民健康の森で行われた、オーロラ天文台・渋谷星の会主催の「夏の星空を楽しむつどい」はムシムシする猛暑の中、雲ひとつない快晴に恵まれ、 約50名の市民の皆様に春や夏の星座、月や土 星をたっぷり堪能していただきました。

空がまだ明るい頃から、ぽっかりお月様が 見えていたので、先に見ていただきましたが、 さらに暗くなると、「背景が暗いと月が映え る」という声が聞こえました。月のデコボコ に、「本物の月の凹凸が見られてうれしい」 と大喜びする方がおられました。

薄明の中、小学校4年生の女の子がスピカ やベガなどを一番で発見しました。その眼の良さにスタッフ一同びっくりしました。星に詳しいお父さんが、望遠鏡を覗くお子さんに星座などを解説していました。 土星を初めて見られて「本当に輪っかって あるんですね」と驚嘆するお客様も。

このあと、はくちょう座の二重星アルビレ オ、こと座のベガ、さそり座のアンタレスを 見ていただき、最後に子供が希望する星を入 れ、赤道儀の動きを見ていただきました。 ある参加者から「小学校5年生の孫の自由研究で、夏の星の観測と、星座について書かせる予定です。月、土星、夏の大三角 のほかに、観測した星および星座を解説付 きで教えていただけませんか」とのこと。 こちらは観望会がお役に立てそうだと喜び 勇んで、後日資料をお渡ししました。

お客様はリピーターが多く、また多摩美だけでなく、新百合丘、南生田のほか横浜市美しが丘の方もおられ驚きました。前日の新聞折込みに入っていた地域紙の記事を見て来られたそうでした。

当日は望遠鏡が一台でしたが、充実した観望会となりました。なお、7月21日のF Mかわさきに生出演し、このイベントが、 「星と緑のコラボである」旨の意義をお話 しをさせていただきました。 次回は来年2月6日(土曜)の予定です。