平成25(2013)3月24日発行
麻生多摩美の森の会10周年記念誌発行に寄せて
会長 間野 洋 [平成25年(2013)05月31日発行会報第38号から]
当会は平成23年度末で設立から10年を経 過するに当たり、活動の一つの区切りとして記念誌を発行したいと考えてきた。このため 平成22年度末よりこの事業の助成金を得る ための活動を開始した。
まず、神奈川新聞にこの趣旨および資料を 提出。同時期に(財)都市緑化基金にメール で問い合わせなどを試みたが目的は達成でき なかった。平成 23 年度後半に「かわさき市民 公益活動助成金」制度があることを知り、これに応募することにした。 この助成金の必要条件は、①市民が自発的、継続的に活動に参加している、②営利を目的としない(非営利) 活動をしている、③不特定かつ多数の者の利 益の増進に寄与しており、広く市民に開かれた活動をしている、の3項目であった。
平成24年2月、助成金申請書を入手し、以後3回にわたって「かわさき市民活動センタ ー」の担当者と相談、打ち合わせの後、3月7日に申請書を提出した。4月、5月に第1次選考、第2次選考(公開プレゼンテーショ ン)に出席。6月4日、助成金交付決定通知 書を受領した(事業費467,000 円、このうち 助成金額は 80%の 373,000 円であった)。
助成金交付決定を受けて、6月21日 に第 1回編集会議を開催。以後翌年の3月6日まで7回の編集会議を行った。この間、行政サ イドの寄稿者の決定、記念誌の構成内容、事業予算などの検討を行った。
とくに10年誌の発行の目的は、現在、多摩美緑地(約10ha)の緑が残っているが、こ れは昭和40年前半より数度にわたって開発 計画がなされたのに対して、その都度、近隣町会、地元有志の皆さん方の「緑の保全運動」 によって守られてきた結果であり、この運動の歴史を記録として残し、また次世代に引き 継いでいってもらいたいということであった (第2章の前段にこの運動を詳細に記載)。
第7回編集会議において、最終的に事業費 537,000 円、発行部数280部を決定し、3月8日に発注した。3月17日に完成本を受け取り(印刷所のご好意で290部受け取り)、順 次必要配布先に配布した。
3月24日(日)、記念誌発行の報告会・交 流会を開催。出席者は行政関係4名、町会関 係6名、連携各団体27 名、個人2名、計39 名であった。報告会は、当会の勝田前会長の挨拶に始まり、行政、町会からの祝辞をいた だき、参列の町会関係者、各団体、個人の紹 介を行い、最後にパワーポイントで「麻生多 摩美の森の会 10 年の歩み」を紹介した。
交流会は複数の行政、町会関係者、7団体、 個人が一同に会するのは初めてのことであり、 予定を2時間オーバーする盛り上がりで、こ の事業の2番目の目的である地域コミュニテ ィの充実に十分寄与したと思う。
この事業の最後の締めくくりは、3月27日に「平成24年度 かわさき市民公益活動助 成金事業実績報告書」を提出。4 月14日、実 績報告書の報告会に出席し報告。4月17 日、 「かわさき市民公益活動助成金確定通知書」 を受け取りすべて終了した。
10周年記念誌の配布先は4月末現在で、町会関係95部、当会会員を含めた各団体87部、 行政関係38部、学校関係18 部、お世話になった個人18部、計256部となっている。