勝田 政吾 [平成26年(2014)05月31日発行会報第41号から]
この間、麻生区市民健康の森の中でも管理が比較的しにくい「鶯の宿」=アズマネザサ植生の保全区域の手入れに取り組んでいます。この笹藪ゾーンは南に向かった緩やかな傾斜ですが、その南端部、里芋畑と接する一帯は傾斜がややきつく、その傾斜に沿うように笹の倒れ方が著しく、何とかしなければという思いに駆られていました。
昨年、冬場に入ってから伊丹さんはじめ数人で、笹を覆う蔓を除去して笹を起こすなど数回の手入れを行ってきました(写真)。しかし放置期間が長かったため倒れて朽ちた笹の累積量は大変なもので、これを藪の外へ引きずり出す作業だけでも先の見えぬところへ、2度の大雪でますます押し倒され折られた株が増え、作業は進まない現状です。
しかし、作業期間は鶯の鳴き始める2月初旬までと思っていたところ、手作業で静かに行い、作業範囲を南端から 10m位と区切れば鶯を脅かすことはないようで、5月一杯は続けられそうです。一方、夏から秋には蜂などの心配もあるので、できるところまでやってあとはまた冬になります。この区域は当森の看板のようなところなので、皆で根気よく整備に取り組んでいきたいと思います。