会報37-2 西生田小5年生 「森の環境体験学習」実施される

副会長 中谷一郎 [平成25年(2013)01月31日発行会報第37号から]

5年生 153 名の環境体験学習が、麻生多摩美の森で、10 月 23 日(火)、24 日(水)に、各日2クラスずつで実施されました。

学習内容は昨年と同じ○1 暮らしに役立つ植物たち、○2 樹木の二酸化炭素吸着量測定で、当会会員と自然観察指導員高橋英さんが、2日間延べ 27 名が指導に当たりました。

まず、間野会長が学習全体の説明と樹木の役割、葉の光合成のしくみ、樹木が吸収する二酸化炭素量の計算方法を分りやすく話をしました。

1日目は生憎小雨が降ったり止んだりで、途中まで、①は管理棟の中で、②は藤棚の下で傘をさしながらとなりましたが、子供たちは熱心に学習していました。

①暮らしに役立つ植物たち(写真)

img12967、8名編成の5班とし、ガイド各1名の指導で巡回。○2 と交代で2ランドしました。取り上げた植物は9種類。広場周辺のコナラ・クヌギ・エノキ・ホオノキ・マユミ・チャ、通路沿いのミツマタ・クロモジ(ワラビの根)、下の畑のキリです。

里山の草木がどれほど私たちの生活に活かされているかを学びました、その中で関心があったのは、茶と和菓子(ワラビ餅)とお菓子を食べる時の高級楊枝(クロモジ)の良い香り。お札など和紙(ミツマタ)のこと。日本の伝統文化も森の植物あってこそ。それら活かしてきた先祖たちの知恵の説明にうなずいていました。

木のところには樹種名パネルと、実物・資料(コナラとクヌギでは炭、キノコ栽培の写真、クヌギの赤ちゃんドングリ)を置き、昨年作成のカラーリーフ「観察マップ」を使って説明しました。

②樹木の二酸化炭素吸着量測定

例年通り、班別に樹木の幹回りを測定し、葉面積×吸着指数=CO2 量(㎏/年)を算出し、人間が排出する CO2 何人分に当たるかを計算しました。

子供たち全員からうれしい感想文が届きました。紙面の関係上、一部を紹介します。

●多摩美の森の会のみな様へ

先日はいろんな事を教えてくださりありがとうございました。わたしは教えてもらうまでは木に興味はありませんでした。でも、教えてもらった後はこの木は昔どういうふうに使われていたのかなと思えるようになりました。木は人間と逆に二酸化炭素をすって酸素を出してくれているからわたしたちは生きる事が出来るという事がわかりました。わたしたちはもっと木を大切にして生きなきゃいけない事が分かりました。

S・Mさん

●多摩美の森の会の方へ

ぼくは今回この体験をしてとても木の大切さを感じました。ミツマタはおもしろくて皮を和紙にするというのにおどろきました。和紙だからワシワシしてると笑っていました。とても自然に近づくことができ、ここまで木は人間を生かしてくれているのだということがよくわかりました。このことを生かして葉1枚1枚生命力を感じながら木を大切にして、それを見守っていきたいと思いました。ありがとうございました。

E・K君