会報09-5 開発地のアジサイを移転

木村 信夫 [平成17年(2005)06月30日発行会報第09号から]

img468細山7丁目の尾根沿い斜面地の開発計画が進み、その縁に地域の人たちが植えて楽しんできたアジサイも消滅の運命、という事態が生じた。多摩美の森に散策にくる中沢さんから、引取り打診の電話があり、下見に行くとヤマアジサイ・アマチャも含めて貴重な株が30 本くらい、ほかにヤマブキ・サンショウ・ガマズミなども数本あった。

多摩美の森は、現地とはランド遊園地交差点あたりを経て尾根続きであり、これら木々の第二の生育場所としては申し分ない。

5 月 29 日(日)午前、麻生多摩美の森の会、多摩美みどりの会、こもれびの会の合同で、抜取り・移転作業を実施した。当日は、これまで木々の世話をされてきた箕輪永太郎さんら数名の方が朝早くから抜取りに協力してくれたこと、また搬送用トラックをレンタルしたこともあり、スムーズに作業が進んだ。

みどりの会では当日に多摩美公園内の歩道のわきに植付けし、ほかは大部分を健康の森の苗木床にいったん仮植えし、あと随時予定地に本植えした。当会では、森の入口の歩道沿いと、くつろぎの場である藤棚周辺に数本植えた。また抜取りのさいに切った枝を挿し木してあるので、今後の森づくり計画のなかで修景用低木として活用できる。