会報09-4 ウグイスとアズマネザサ

岡村2005克彦 [平成17年(2005)06月30日発行会報第09号から]

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ウグイス
(え・曽我千文会員)

ウグイスは、研究者の話によると、アズマネザサの繁茂している薮などの中で巣を作り、子育てをしているそうですが、私は実際にそれを見た事がありません。

「健康の森」の南側には、ちょうどそのようなササ薮があり、春になると、早朝から庭先にウグイスの囀りが聞こえてきて、近くに住んでいる者にとっては幸せを感じさせてくれます。ここ数年来、ウグイスの巣に託卵するホトトギスの鳴き声も聞こえてきます。野鳥の種類が一時よりも増えてきたのでしょうか?

豊かな緑にたくさんの昆虫が息づき、やがてそこに鳥たちが集まってきて、私たちを楽しませてくれるのですから、ぜひ、今のままの姿であってほしい…と願っています。

地元の方の話では、この周辺は昔は畑だったようですが、20 年以上も放置されていて、今のようにアズマネザサが繁殖し、最近では小鳥に害を及ぼす「ネコ」やカラス等がこの薮に侵入できないほどの密度に繁ってきたので、やっと小鳥たちが安心して営巣できるようになってきた訳です。

これが「森の生態系」で、自然の成り行きです。せっかく「自然の力」だけで素晴らしい恩恵を私たちに与えてくれているのですから「自然の自助力」を信じて、人の手を加えずその教えるところに従いたい・・と考えています。