[平成15年(2003)09月30日発行会報第02号から]
環境局・市民健康の森担当主査 江田 敦
4月より市民健康の森担当として7つの区の森の活動に携わり、4ヶ月になります。それぞれの市民健康の森がいろいろな特色に富んでいるため、いまだに戸惑っております。その中で、麻生区市民健康の森は、他に比べ森らしい雰囲気が残っているところではないでしょうか。
活動に参加してスコップで土を掘り返すと、数センチ下は全てガラで草花を植えるのにも大変な森もありました(麻生も多少ガラが出ますが)。麻生区の森も私の記憶では、確か20年程前に市が小学校用地として確保したものの、そのまま放置されていた土地であり、篠竹が繁茂していたことを覚えております。私も緑政課在籍当時、多摩緑地保全地区の測量や用地買収、多摩美ふれあいの森工事、また、よみうりランド外周道路の土地交換などで周辺を幾度となく歩き回りましたが、そこは少し薄気味悪く、一人で休憩できる所ではありませんでした。
ところが、いまや健康の森に位置付けられ、皆さんの活動により篠竹が駆逐され、縁台も設置、ハイキングや散歩の途中に一休みできる明るい広場に変貌していたことは驚きでした。
明るい広場になった分、今の時期は雑草の勢いが凄く、草刈りは大変ですが、植えてある苗木が木陰をつくるようになるまで、辛抱強く地道な作業を続けていくことが必要だと思います。麻生区市民健康の森も推進計画で謳っているよう「一気にではなく徐々につくりあげていく」活動をとおし、この場所が地域コミュニティの拠点となるよう、活動に参加していきたいと思っています。