中村 浩 [平成25年(2013)01月31日発行会報第37号から]
① 機上から見ると、眼下には一面に緑の畑が広がっていた。
② 砂漠の国なのに旅行中に雨の日が4日あった。3回はお湿り程度であったが、1日はバケツをひっくり返した様な雨が数時間続いた(2月は雨季だったようだ)。
③ カサブランカ空港の到着ロビーは国際線も国内線も一緒で、国内線で到着しても入国審査カウンターの前を通り、警察官にチェックされ荷物を受け取り税関の前を通らなければ出られなかった。
④ イスラムでは、猫は清潔、犬は不潔である。猫を触っても手を洗う必要はないそうである。なぜなら、猫は頻繁に手足や顔を洗っているからとこと。店先では猫が商品の上で昼寝をしているのをよく見かけた。
⑤ 肉屋のカウンターに、ラクダの頭や羊の頭が置いてあった。
⑥ 鶏や兎は生きたまま販売されていた。
⑦ コルクの木の実は、形はドングリと同じだが、長さが5cm ほどある。料理に入れたり、焼いてそのまま食べたりするそうだ。味は天津甘栗のように甘かった。しかし、虫食いが多かった。
⑧ スパイス店の前を通ると、しばし鼻水が止まらなかった。
⑨ 昔からの家では、ドアにノッカーが2つある。小さい方は女性用、大きい方は男性用で、音に合わせて出迎える人(男女)を変えるためとのこと。
⑩ どの家も3-4階建てで、外装は土壁で窓がなく、ドアを入ると薄暗い小さな土間で、薄暗い中を右に曲がり左に行くと吹き抜けの中庭に出る。中庭には噴水やプールなどもあった。床は一面綺麗なタイルが貼られ、四方の壁はレバノン杉に繊細な彫刻が施されていた。これは貧富の状態が外観、出入り口からいっさい判らないようにし、泥棒の侵入を防いでいるとのこと。
⑪ 屋上は胸の高さくらいの土の壁で囲われ、物干し場となっている。屋上から眺める周りの家々も白い土の屋根しか見えない。全ヨーロッパ諸国の衛星放送が受信できるそうで、いくつものパラボラアンテナが設置されていた。