会長 勝田政吾 [平成19年(2007)6月30日発行会報第17号から]
麻生区市民健康の森の活動も発足以来5年を経過し、子どもでいえばようやく幼児期を脱し、来年から小学生というところですが、われわれの活動ではどうかという目で見てみたいと思います。
そもそも、会の活動は経済的な収益を求めるものではありませんから数字上の業績向上や規模の拡大・成長を追求する必要はなく、活動の永続性こそがもっとも求められるところです。そのために活動力の活発化・向上が常になされなければなりません。活動内容のうち、いわばハード的なものはだいたい定着し、設備も整ってきました。具体的には、樹木の手入れ、広場の整備、畑の仕事などは作業方法や道具類ともにほぼ整い、それぞれここに適したやり方に落ち着いてきたように思います。
一方それらの上で展開する催し物として春秋の自然観察会、小学校の総合的な学習への援助、秋の植樹・収穫祭などは、マンネリに陥らぬよう企画に工夫をこらさねばなりませんが、幸い担当幹事の良きアイデアのおかげでよりよい実績を収めることができました。昨年6月に川崎市より平成 18 年度環境功労者として表彰されたのも、こういった活動が評価されたものと思っています。
そこへハードの極め付けとして、管理棟の完成がありました。これは活動の拠点として渇望されていたものですが、北部公園事務所のご努力により、この春に完成し6月から正式に当会が管理・運営することになりました。
この施設を十分に使いこなして会の活動力向上に役立てるよう、さっそく第一回の管理運営委員会を開いて、今後の運営方針を話し合うことにしています。外部の方の利用も可能とされており、皆様からのご意見を歓迎し、お待ちします。なお、第5回の年次総会は4月 21 日に行われましたが、管理棟の存在を織り込み、かつそれに関する規定・運用細則を盛り込むため会則の改訂を提案して討議いただき、承認されたことをご報告いたします。
ところで、これからさらに会の活動を円滑にし、会員数を増やすようなソフト的手法の開発はまだまだです。会員各位への連絡も年4回発行の会報だけでは十分とは言えず、他の方法を考えて行かねばなりません。一般への情報提供という広報の重要性は、5月 26日の観察会の日取り決定が遅れて会員への連絡も十分でなかったのに、10 枚のビラを近隣町会と当会の掲示板に貼っただけでも10 人もの外部の方が参加してくださったことで痛感しました。どうしてもこれから力を入れて行かねばならないことだと思っています。会員各位もどうぞアイデアをお寄せください。