副会長 中谷一郎[平成29年(2017)01月31日発行会報第49号から]
秋の森の「観察体験学習」が市民健康の森で、11月29日(火),学校のスケジールの関係で1時間15分と短時間となりましたが、全4クラス137名の児童及び先生で実施されました。
指導は例年と同じく自然観察指導員高橋英さんと会員9名。まず初めに高橋英さんから植物は種を子孫に残すため,どのような工夫をしているかの概要を写真と実物を見せながら判り易く話されました。
学習内容は①種の旅立ち、②児童が自分で決めた課題、マイツリーが季節でどう変化しているかの2項目でこれを同時に観察。ネイチャービンゴーゲイムは省略しました。
①種の旅立ちは種の運ばれ方の特徴から、
モミジ:風によって、クサギ:鳥に食べられて、イノコズチ:動物に付いて、コナラ:落ちて転がるの4種類を取り上げ、各樹木の所に1~2名の説明員が立ち、クラスごとに巡回。カラー写真や実物を見せながら説明しました。
モミジでは羽を付けて種が飛行する所を見せ、メープルシロップが採取できます。
クサギは葉をもんで名前の由来の臭さや赤と濃紺で飾った2色効果が鳥を呼ぶこと、この果実で上品な浅青色の染料が採れ、草木染めになる事、マフラーの実物を見せると綺麗だねと喜んでいました。
イノコズチ、センダングサ(ひっつき虫)では衣服に付着させていました。
コナラでは葉の間にある小さなドングリの写真や樹木の皮の特徴を聞き、その後、シイタケのホダ木の実物でシタケがついているのには歓声をあげ、ほしい、ほしいと言っていました。
広場の藤棚の下のテーブルには色々なドングリ、オニグルミ、クサギ等の写真、実物も置き、それを見て熱心に高橋英講師に質問し、記録ノートに絵と文章を書き込んいました。
短時間ですが充実した、観察会になりました。