会報42-4 雲間から星が見えた―夏の星空を楽しむつどい

オーロラ天文台 小川  誠治 [平成26年(2014)09月30日発行会報第42号から]

img16118月2日(土)川崎市麻生区健康の森で行 われたオーロラ天文台・渋谷星の会主催の「夏の星空を楽しむつどい」は、ムシムシする猛暑の中、約50名の市民の皆様に春や夏の星座 を堪能していただきました。暗くなり始めて から人が詰めかけてきて、親子連れや、大人お一人での参加の方もいらっしゃいました。 中には開始30分以上も前からお待ちになって いた、百合ケ丘や中野島から見えた方もおら れてビックリでした。

イベントが始まる前に、月が雲の間から見 えていたので、早く来られた方には月面のデ コボコを観察していただきました。スタート してからも雲の切れるのを待ちながらの観察 で、月、土星、火星、真珠のように青白く光 るベガを始めとする一等星のアルタイル、デネブ、アンタレス、二重星のアルビレオなどを見ていただきました。

参加者から、「土星の輪が見えて感動した」 とか「オレンジ色と青色のアルビレオはきれ いだった」などの感想が聞かれました。小さ なお子さんからは、「北極星は動きますか」 という質問もありました。

後日ある参加者の方から、「孫4人が初めて参加しました。4年生の男の子は初めて学校で星のことを学び、観測会の感想と 『ぼくたちの身近な星たち』というタイト ルで6頁にもなる夏休みの自由研究を完成 させました」とのボランティア冥利に尽き るお話を聞いて、スタッフ一同大喜びです。

なお、7月29日FMかわさきに生出演し、 このイベントが「星と緑のコラボである」 旨のお話をさせていただきました。 次回は来年2月頃、真冬の星空を見る会を企画しますので、どうぞよろしくお願いいたします。