会長 間野 洋 [平成25年(2013)05月31日発行会報第38号から]
当会は平成23年度末で設立から10年を経 過するに当たり、活動の一つの区切りとして記念誌を発行したいと考えてきた。このため 平成22年度末よりこの事業の助成金を得る ための活動を開始した。
まず、神奈川新聞にこの趣旨および資料を 提出。同時期に(財)都市緑化基金にメール で問い合わせなどを試みたが目的は達成でき なかった。平成 23 年度後半に「かわさき市民 公益活動助成金」制度があることを知り、これに応募することにした。 この助成金の必要条件は、①市民が自発的、継続的に活動に参加している、②営利を目的としない(非営利) 活動をしている、③不特定かつ多数の者の利 益の増進に寄与しており、広く市民に開かれた活動をしている、の3項目であった。
平成24年2月、助成金申請書を入手し、以後3回にわたって「かわさき市民活動センタ ー」の担当者と相談、打ち合わせの後、3月7日に申請書を提出した。4月、5月に第1次選考、第2次選考(公開プレゼンテーショ ン)に出席。6月4日、助成金交付決定通知 書を受領した(事業費467,000 円、このうち 助成金額は 80%の 373,000 円であった)。
助成金交付決定を受けて、6月21日 に第 1回編集会議を開催。以後翌年の3月6日ま で7回の編集会議を行った。この間、行政サ イドの寄稿者の決定、記念誌の構成内容、事業予算などの検討を行った。
とくに10年誌の発行の目的は、現在、多摩美緑地(約10ha)の緑が残っているが、こ れは昭和40年前半より数度にわたって開発 計画がなされたのに対して、その都度、近隣町会、地元有志の皆さん方の「緑の保全運動」 によって守られてきた結果であり、この運動 の歴史を記録として残し、また次世代に引き 継いでいってもらいたいということであった (第2章の前段にこの運動を詳細に記載)。
第7回編集会議において、最終的に事業費 537,000 円、発行部数280部を決定し、3月8日に発注した。3月17日に完成本を受け取 り(印刷所のご好意で290部受け取り)、順 次必要配布先に配布した。
3月24日(日)、記念誌発行の報告会・交 流会を開催。出席者は行政関係4名、町会関 係6名、連携各団体27 名、個人2名、計39 名であった。報告会は、当会の勝田前会長の 挨拶に始まり、行政、町会からの祝辞をいた だき、参列の町会関係者、各団体、個人の紹 介を行い、最後にパワーポイントで「麻生多 摩美の森の会 10 年の歩み」を紹介した。
交流会は複数の行政、町会関係者、7団体、 個人が一同に会するのは初めてのことであり、 予定を2時間オーバーする盛り上がりで、こ の事業の2番目の目的である地域コミュニテ ィの充実に十分寄与したと思う。
この事業の最後の締めくくりは、3月27日に「平成24年度 かわさき市民公益活動助 成金事業実績報告書」を提出。4 月14日、実 績報告書の報告会に出席し報告。4月17 日、 「かわさき市民公益活動助成金確定通知書」 を受け取りすべて終了した。
10周年記念誌の配布先は4月末現在で、町会関係95部、当会会員を含めた各団体87部、 行政関係38部、学校関係18 部、お世話になった個人18部、計256部となっている。