会報34-1 発見!里山の豊かさ、楽しみ・・・第11回植樹祭&収穫祭報告

実行委員長 木村 信夫 [平成24年(2012)01月31日発行会報第34号から]

当会と多摩美みどりの会の共催による植樹祭&収穫祭は、11 回目を迎えました。開催日の11 月20 日(日)の天気予報はほとんど雨で、前日の準備もカッパを着ての机や薪の運搬でした。それでも、低気圧よ早く東へ移動してとの願いが叶い、朝から天気回復し、200 人もの皆さんのご参加で、全プログラムを無事行なうことができました。

このイベントはここ数年、自然豊かな森を育てるとともに、「地域の皆さんとの交流・連携」を深めることをねらいとして開いてきました。その中で、山畑の収穫物で焼き芋や豚汁、森の草木で作品づくり、そして森の音楽会など、森の魅力が次々と膨らんできました。そこで今回のテーマを「発見! 里山の豊かさ、楽しみ」として、皆で森の恩恵を味わい交流するひとときとしました。

img1172開会行事に続き「暮らしに役立つ植物たち」の観察(2頁参照)です。選んだ木はコナラ・エノキ・ホオノキ・ミツマタなど8種。日本人の生活文化は里山植物で豊かに育ったことに、皆さん大いに感心されました。

今回の記念植樹は、ヤマボウシを3班に分かれて植樹。花と実と紅葉と3回楽しめる木なので、元気に育てていきたいと思います。

続く収穫祭では、滝峠麻生区長からお励ましの言葉と乾杯の音頭をいただき、豚汁、焼き芋、茹で芋(里芋)など秋の味覚を楽しみながら、和やかな宴となりました。焚き火のおきでマシュマロを焼くご家族も。

音楽会は、国際的に活躍されている地元の音楽家、荒瀬順子さんのご協力をいただき、今年はお弟子の村田恵さんとのコンビによるマリンバ演奏です。曲目は、エンターテイナー、メイプル・リーフ・ラグ、ハンガリー舞曲第5番、くまん蜂の飛行など。そして、みんなで一緒に、もみじ、赤とんぼを合唱。今年は雨上がりのためか、マリンバの音色が本当によく森に響き渡りました。

森づくりと、森での人びとの触れ合い・交流の大切さを実感するイベントになりました。ご支援・ご協力いただいた皆様、両会会員のご努力に厚くお礼申し上げます。

●多摩美の森でのマリンバ演奏 村田 恵

img1169多摩美の森は、荒瀬順子先生のレッスンに通った高校生のとき、先生に連れて来ていただいた懐かしい場所でした。今回、その場所で、大師匠である荒瀬先生と演奏させていただけることになり、とても楽しみにしておりました。

自然のなかでマリンバを弾くのは初めての経験です。屋外で弾くと、音が散らばって遠くまで届かないのかなと思いましたが、木や土や自然の色々なものに反響したのでしょうか、実際はとてもよく響き、ホールとは一味違った心地よさを感じました。多摩美の皆さんの前で先生と演奏ができ、とても幸せな時間をいただきました。鳥の声がして、いい風が吹き、おいしいお芋をいただけて・・・。こんな安らぐ森がある多摩美の森はとても素敵なところです。