会報29-4 生物多様性の環境の場

麻生区役所道路公園センター整備課 担当課長 土田 勝也
[平成22年(2010)06月30日発行会報第29号から]

4月に川崎市役所内の機構改革により北部公園事務所が市民活動拠点として身近な区役所に編入され、新たに麻生区役所道路公園センターとして効率的、効果的なサービスを提供できるよう、道路、河川及び公園緑地等を一体的に管理することになりました。

多摩美の森との関わりは、20 年ほど前に周辺の宅地開発で提供された公園の検査立合いで訪れたことがあり、良好な斜面緑地が残されているというか、薄暗い森が残存しているという印象でした。また、よみうりランドを挟んだ多摩川側に 15 年ほど在住していた関係で、よみうりランド外周道路を週末になると車で通っていましたが、麻生区市民健康の森として活動が始まり、薄暗い森が明るい森に様変わりしていく様子を視界の端に感じておりました。

4月に皆様方の活動の場所である広場を訪れまして、立派な藤が咲いている藤棚に感動しました。また、草むらでガサガサ音がしたと思えば、ヘビが目の前を這い、足元を見るとカントウタンポポが咲いていて、多様な生物が存在している状態を改めて感じました。

2010 年は国連の定めた国際生物多様性年であり、また、日本で生物多様性条約第10 回締約国会議(COP10)などが開催される重要な年です。

多摩美の森については、環境学習の場、プレーパークの場、里山ボランティアの研修の場などと活用されており、さらに生物多様性の場としても充実した環境であると認識しております。

今年度から道路公園センターといたしましても、皆様方の協力を得て、協働推進に取り組んでまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。