副会長 長 澤 [平成20年(2008)12月30日発行会報第23号から]
本年度も、西生田小学校3年生の秋の総合的学習(体験学習)が、麻生区市民健康の森で行われ、多摩美の森の会が中心となって協力し、下記のように実施されました。
3年生 155 人が楽しく学習するために、大きく2分割し、それを2分割して、各テーマを交互に学習する方式としました。
日 時 ; 9月 29 日(月)、10 月 3 日(金)
9時 30 分~11 時 50 分
テーマ ; そばの学習、むぎの学習
1、そばの学習
1)9 月 29 日 雨天のため小学校の視聴覚室で2講座実施。
①そばの実を砕き、そば粉、胚芽、そば殻を篩い分けて、そばの学習。そば茶の試飲。
②森の木の葉を使い、ハガキ大の用紙に押し葉スタンプして、たくさんの作品を製作。
2)10 月3日「そば処 檪」の広場に集合
①プロのそば打ちを見学。
②畑で、鎌を使ってそばの刈取り、実の収穫。29 日同様にそばの学習。そば茶試飲。そば打ち見学ではプロのみごとな打ち方に感激し、その後森の畑で恐る恐る鎌の体験、ついで黒くて三角のそばの実、そば殻に納得し、そば茶の香ばしさやおいしさに感動して、2時間の体験学習を終えた。
2、むぎの学習
健康の森で収穫した大麦(六条大麦)、小麦、ビール麦(二条大麦)を持参して、
①3種類の麦の名前当てクイズ。
②3種類の麦の用途を学習し、麦わらでストロー作り。
③大麦をフライパンで炒って、麦茶作り。繰り返し3回実施。
④自分達で作った麦茶を、麦わらのストローで試飲。
名前当てクイズでは、大麦と小麦を間違え正解発表に歓声が上がった。ストロー作りは麦わらがちぎれずに苦労した。麦炒りでは、煙で目が痛くなり暑さにグッタリしたものの、麦わらストローでの麦茶試飲で元気回復、満足満足となった。
両日とも、会員のほか 12 名のサポーターの協力と多数の父兄の参加により、児童に事故もなく終了できました。
後日、児童たちからお礼のお便りが届きました。紙面の関係上一部を紹介します。
児童から 「多摩美の会様へ」
1. 今日は、そばの事をいろいろ教えていただいてありがとうございました。本物のそばをさわったり見たりしたのは、はじめてでした。また、そばうちの事もいろいろわかりました。またお会いしたいです。
(S・Sさん)
2.今日は、そばうち見学ではおせわになりました。そばを作るどうぐや、そば茶をおしえてくれて本当にありがとうございました。 (S・Kくん)
3.今日は、ありがとうございました。麦茶は、おいしかったですね。麦茶作りの時に、火があつくて、目からなみだが出てきました。麦茶の作り方がわかってうれしかったです。麦を食べたとき黒いのを食べてしまい、にがかったです。麦茶をお父さん、お母さん、お姉ちゃんに作り方を教えたいです。麦とストローありがとうございました。 (M・Nさん)
4.今日は、「麦茶作り」という楽しい日をありがとうございました。麦のひみつや、きちょうな「ビール麦」を教えてくださってありがとうございました。今日は、ほんとうにおせわになりました。(R・Sくん)
第2回 冬の森の体験学習
冬の森はどうなっているのか、また何があるのか?西生田小学校3年生4クラス、155 人の野外体験学習が、多摩美の森で開催されました。 今回は、4クラス全員の合同で行い、学習テーマは次の三つで、それぞれ2分割方式としました。
日 時 ;11 月 26 日(水)午前2時間
テーマ ;木や草の種の旅立ち
森の冬を写生しよう
ネイチャーゲーム(ビンゴゲーム)
1.木や草の種の旅立ち
自然観察指導員の高橋 英さんの指導により、自然界でたくみに進化してきた植物たちの、子孫を残すための知恵が紹介されました。児童たちの目もランランと輝いていました。
2.冬の森を写生しよう
森といえば、緑豊かで小鳥もいっぱいの状況を思い浮かべますが、冬の森はどのような姿をしているか眺めてみようと、40 分間森の写生をしました。さあ困ったという顔をしていた児童も何とか冬を見つけたようでした。