会長 勝田政吾 [平成20年(2008)12月30日発行会報第23号から]
あけましておめでとうございます。
昨年は地震・洪水など自然災害に加え、食品の偽装や無差別殺人事件など憂慮すべき事件が相次ぎましたが、ついにアメリカでの金融経済の破綻の余波で世界中がひっくり返るような不況騒ぎになって年が暮れました。わが国でも派遣臨時社員の即時解雇など深刻な社会問題が起こって、今後が心配されます。
このような中でも自然は悠々と回り、落葉樹は冬芽をつけて春に備え、常緑照葉樹の葉はつやつやと光っています。地面は落葉で覆われ、歩けばサクサクと音をたてます。落葉で作っている堆肥は、天地返しをするとカブトムシの大きな幼虫がたくさん現われます。彼らが枯葉を食べてくれる事も良い堆肥のできる助けとなります。できた腐葉土は畑の肥料として使い、収穫物はすべて恒例の植樹・収穫祭に提供して好評を得ています。
当会では年に3回の自然観察会を行っていますが、そのたびに新発見があり、この森の自然の豊かさを再認識させられます。
また、オーロラ天文台主催、当会協賛の星座観察会を森の広場で行っていますが、これまでの夏の観察に加えて、昨年から冬季も行うこととなりました。天文台長の小川さんによると、星の観察にこれほど適している場所は市内でも3ヶ所しかないそうです。
何かと不安なことも多い新年ですが、このように森の自然に親しむことにより、人びとの心身のリフレッシュ、ゆとりの回復に役立つことができればと思っております。それにふさわしい森づくりに、本年も鋭意努力を続けていきたいと思いますので、皆さんの積極的なご参加をお願い致します。