会報13-1 回顧と展望

会長 勝田 政吾 [平成18年(2006)06月30日発行会報第13号から]

多摩美の森の会の活動も5年目に入りました。役員・幹事も2期4年を務め世間的規準では交替の時期なわけですが、諸般の事情で全員留任としまして、幹事に伊丹伸行氏を加え、心を新たに今期に臨む事と致しました。どうぞよろしくお願い致します。

さて、最初の話題として当会が平成18年度川崎市環境功労者として表彰された事をご報告致します。これは、毎年各方面から市の環境面に寄与した個人・団体に送られるもので、当会の活動もパートナーである行政側から見て健全なものと見なされたわけで、先ずはめでたい事と思います。

そこで昨年度の活動を振り返りますと、些か甘目かも知れませんが目指した所は大体手をつける事が出来ました。新しい試み

を挙げてみますと、

① 西生田小学校「総合的な学習」への協力

3年生へは蕎麦の刈り取り体験と蕎麦打ち見学(隣接のおそば屋さんの協力による)

5年生には環境教育の一環として樹木による二酸化炭素吸収量の試算実習

② 季節毎の植物観察会の実施

季節毎に観察を繰り返すことにより、自然の営みへの理解を深める。

③ 植樹した苗木の戸籍・成長記録の作成

苗木は植え放しでなく記録していくことにより管理につなげる。

④ 管理棟設置問題

北部公園事務所と相談の結果、設置場所は現在の物置小屋の並びに位置し、設計内容は市側と間野幹事を委員長とする設置委員会との間で相談しながら進める。予算の関係でこじんまりとしたものになりそうだが、会の活動時のみ使用のトイレを設ける予定。

⑤ 畑作業

外部とのつながりをつける上で重要なものであり、手不足の中大変な努力をしているが収量は天候にも左右され中々思うようにはいかない。繁忙期の日程を柔軟にするなど検討中。

⑥ 広報

会報は順調に発行されている。対外広報についてはホームページの雛型が出来た所。その他ポスター・チラシなど計画中。

以上、昨年度の実績を反省を込めて振り返りましたが、健康の森の趣旨からして作業の実績を上げる事自体が目的ではなく、それを通して自然の法則に触れ理解し体得してそこから楽しみを得ることをより多くの人々の間に広げて行き、大きく言えば社会にゆとりをもたらす事が主眼だと思っています。そのための努力をこれからも続けたいと思っておりますが、会員各位のアイデイアを大いに期待しております。