会報02-5 隣接斜面地のマンション建設に対して

[平成15年(2003)09月30日発行会報第02号から]
岡村 克彦

市民健康の森南入り口の蕎麦屋「檪(くぬぎ)」の向かいの斜面緑地に、いま問題の地下室マンション建設の計画が出されていることが分かったのは7月4日です。さっそく、区建築課に連絡し、周辺住民への説明会開催と情報公開を求めました。

この土地は、第一に、ふれあいの森、健康の森、自然遊歩道と地続きで、開発されると動植物の生態系に大きな影響が予想されます。また「かわさき緑の30プラン」(95 年策定)や、「新たな緑地保全方策について」(02 年答申)の市政方針とも整合しません。そこで、7月22日、関係町会・団体とともに市議会に対し用途変更の陳情書を提出しましたが、その目的は達せられませんでした。

第二に、ここではかつて大雨でガケ崩れが起こっており、工事中の危険度が非常に高く、また大量の掘削土砂による周辺住宅街への深刻な公害が予想されます。しかし区は、「法違反が無いから」と、8月11日に許可を出し、後は業者と話合う様にとのことです。

他方で市は7月末、国に対して地下室マンション規制の要望書を出すとともに、9月5日には横浜・横須賀3市による合同対策会議を開いています。こうした動きを進める原動力は、緑を守る市民の願いと運動です。健康の森周辺でも、粘り強く監視と運動を続けていく必要があると思います。