会報04-4 藤棚作りの記 その1

大塚 伊四郎 [平成16年(2004)3月31日発行会報第4号から]

間伐材を使用とのことで、細い幹を想像していましたが、対象の木は間伐期を逃したのか相当太いものでした。伐採作業は早野聖地公園里山ボランティアのリーダー友部常松さんたちが分担してくださり、我々は彼らの指導のもと、ロープの引張り役と枝打ち、丸太の搬出を行いました。

伐採作業はきわめて危険と聞いていましたが、倒れてくる木を背中に受けしばし立ち上がれなかったり、切り倒した木の大枝を切った瞬間に動いた幹で足を払われ転倒したり、太い丸太と共に急坂を下ったところでへばって動けなくなったり、慣れない力仕事に筋肉が痙攣し一時片腕が使えなくなったりなど、言葉に表せない重労働でした。「次もまたお願いします」といわれたら、仮病を使って寝込むでしょう。

2月11日建国記念日、晴。5人の集団が再び早野聖地公園へ向かいました。過日、切り出した丸太を小道の脇に集めていましたが、これを大きなトラックに積みこむために集積所まで移動する作業でした

またまた、友部さんたちのご協力をいただき、軽トラックに丸太を乗せて運び、長いものは片側を台車で支え“しずしず”と移動させました。

こうして、2時間あまりの貴重な体験は終了しました。当日、小生は不参加でした。仮病ではなかったことを申し添えます。

なお、この成果は、ぜひ“多摩美の森”でご覧になってください。

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写真:友部さん<中央>の指導で柱用の深さ90cmの穴掘り作業をするメンバー。3月24 日に上棟が行なわれた。