[平成16年(2004)12月20日発行会報第07号から]
黄葉した私の葉(奇数羽状複葉って言います)と青空のコントラストがとってもキレイだって、素敵な男性が木の下にきて、何枚も写真を撮るものだから、だんだん恥ずかしくなって、風が吹いてきたから一緒に舞い降りてしまったの。ゴメンね。
えっ私、27 番のニワトコ。里芋畑の北、竹薮の角にいます。多摩美の森の名木(?)29選に推薦して下さった高橋英さんは、私のこと、次のように紹介してくれていますョ。 (文責・NK。高橋英さんのご協力で、木々――ニワトコは、春を呼んでくれる。芽吹きの早いもの(2月末~3月)に、マユミやノイバラ等も見られるが、中でもニワトコは早々と若葉を広げてくる。冬の芽を良く見ると2種類あり、太っちょの芽の中には、葉とブロッコリーのような花が包まれている。スマートな芽には葉と新しい枝になる芽(主芽)があり、その側にもう
一つの芽(副芽)がある。主芽が何かにやられたときには、副芽がピンチヒッターとして成長するという、用意周到の木である。
4月ころ淡黄白色の花を咲かせ、7月ころには赤い小さな実をつける。赤い実は果実酒、幹の髄は顕微鏡観察の切片をスライスするピスに使われ、古木には食べられるキノコが生えて、ひと昔前までは、たくさんの恩恵をもたらしてくれた木である。――
私の仲間は、上の畑の両側にもいるから声をかけてくださいネ。
(文責・NK。高橋英さんのご協力で、木々のプロフィールを連載します。乞ご投稿)。