会長 勝田 政吾 [平成17年(2005)06月30日発行会報第09号から]
多摩美の森の会の活動は正式発足しから4年目に入り、地域の活動としてかなり定着して来ました。昨年度の同じ時期の号(第 5 号)に現状の整理に加えて問題点を3点(作業のマンネリ化・夏場における作業の重なり合い・参加人数の減少傾向)を挙げましたが、これは自然を相手とするボランテイア活動の宿命のようなもので、完全解決する性質のものではなく、認識した上で改善に努力していくほかないと思います。
さて、そうした上で今年度の取組みと展望ですが、以下のような事柄を考えています。
(1) 自然観察の実施・定例化
作業をするといっても、地域の自然への理解なしにやたらと進めたのでは、かえって自然を破壊する事になりかねませんので、専門家の指導の下に観察会を定例化したいと考えます。幸い高橋英氏のご協力を得ることができ、既に 2 月、5 月と 2 回行いました。倒木もやたら片付けるべきではない事を教えられました。又、北部公園事務所を通してかわさき自然調査団に近隣を含めた緑地全体の調査を依頼し、今後の活動方針を考える上での資料を作ってもらう事になっています。
(2) 小学校との連携強化
昨年度は金程・西生田両校児童を相手に 5回にわたり活動を行いました。ゆとり教育見直しの影響が心配されますが、今年度は更に力を入れて行きたいと思っています。
(3) 分科会活動の明確化
分科会を設けてあるのですが、担当幹事も多忙のためかすべてがうまく機能してはいません。企画・立案がスムーズになされるよう工夫したいと思っています。
(4) 推進計画の見直しの検討
会の活動は平成13年3月に提言された「麻生区市民健康の森推進計画」にもとづいて行なわれています。この中の基本的な考え方4項目については変えないのですが、小項目について「小中学校への働きかけ」を加える事を検討しています。また、見直しの主な対象は、3 年間進めてきた活動の中で作業計画が実情に沿わないものがあれば見直していこうというものです。
(5) 管理棟の計画
北部公園事務所を訪問した際、平成 18 年度に着手できそうだという話がありました。早速、計画プロジェクトチーム(リーダー間野幹事)を立上げ、案を作成して提出することになりました。
以上の他、連絡網の確立やホームページの作成など課題は数多くありますので、会員の皆様の積極的な提案、参加を期待しております。ともかく本年も楽しく作業を進めてまいりましょう。作業後の懇談会もなるべく頻繁に行いたいと思っております。