岡村 克彦 [平成26年(2014)01月31日発行会報第40号から]
市民にとっては貴重な里山である「多摩美の森」の、いろいろな利用の仕方を求めて、川崎・多摩美の山トラストの会(代表 岡村)では、2013 年 11 月 17 日から1週間、第2回「森の展覧会」を開催しました。
この提案型イベントは、「子どもゆめ基金」の助成と、市教育委員会、麻生多摩美の森の会の後援をはじめ、関係諸機関・団体の協力と、西生田小学校、百合丘小学校などの学校単位の参加のほか、多くの市民の自発的な参加を得て実施することができました。
メイン会場の麻生区市民健康の森と森に通じる多摩自然遊歩道沿いには、秋の「森のアトリエ」で大勢の参加者によって画かれた「大キャンパスの絵」(写真)をはじめ、森の写生画や公募作品、木彫などが展示されました。
また、森の入口の「ギャラリー 櫟」、「ちゅうりん庵」、「カフェ・ド・シュロ」などにも、小学生をはじめアマチュアからプロの絵画やステンドグラス、粘土細工、木彫など様々な作品が展示されました。
そして、11 月 17 日(日)には、同時開催の「多摩美の森 植樹祭&収穫祭」(1頁)において、森の木を使った燻製で森の香りを味わい、日本女子大学フォルクローレ同好会による音楽会、「木の実の標本箱づくり」や「葉っぱの絵本づくり」にも多くの方々に参加いただきました。
豊かな生態系に恵まれた多摩美の森には、きれいな空気や景色が人びとの心を癒し、より豊かにしてくれる様ざまなエネルギーがあります。市民にとっては掛替えのない生活基盤であり、この森を保全管理している「麻生3年生 タネの旅立ちの学習 多摩美の森の会」の活動のお蔭です。