木村 信夫 [平成26年(2014)05月31日発行会報第41号から]
チェーンソーはむき出しの刃が高速回転し、本人にも周りの人にも危険を伴う機械です。使用者および補助作業者は取扱説明書で使用方法や安全の注意をよく読んで下さい。ここでは、小生の経験からポイントを整理します。
- 服装はヘルメット・保護メガネ・手袋・長袖は必須。安全靴(先が固い)が望ましい。
- 燃料とチェーンオイルは同時になくなるので、必ず両方を満タンにしてから使う。
- 始動は、石などなく刃の先が地面に当たらない平らな所で、人を遠ざけて。左手で前ハンドルを握り、右足の先を後ハンドルの底面に入れて機械をよく固定させて、スタータを引く。
- 移動するときは必ずエンジンを停止。かけたまま歩いて、つまずいたりチェーンが何かに当ったりして跳ね返り怪我をする事故が多い。
- 切断作業は必ず両手(左手を前ハンドル、右手を後ろハンドル)で持って行う。少し遠いところを切ろうと片手で伸ばして切るのは極めて危険。また、刃の先端部で切ると跳ね返り(キックバック)が起こるので、中央部を使用。
- 足場のしっかりしたところで作業。脚立に乗って切るなどは厳禁。切断する木を良く固定。
- 他の人は3m以上離れる。補助作業は、お互いの動作・居場所を確認し合いながら行なう。
- 切倒し作業は、倒す方向、退避のコースとタイミングなどを全員に充分確認して行う。