会報20-4 遊歩道沿い開発問題の結果報告

会長 勝田政吾 [平成20年(2008)03月31日発行会報第20号から]

前号会報で報告しましたように、多摩自然遊歩道沿い緑地の保全に関する陳情は、10月2 日の市議会環境委員会で全会一致趣旨採択となりました。これを受けて我われ陳情者側は、緑政部には全面取得を、まちづくり局には事業者の指導を働きかけてきました。しばらく膠着状態が続いていましたが、12月に入って両局の担当から話があり、計画が大きく変わったので事業者から聞いてほしいとのことでした。そこで年末に説明を受けましたが、かなり変更がなされていました。

当初計画
当初計画
変更後計画
変更後計画

図面の当初計画と変更後計画から分かるように、遊歩道沿いに約6m 幅の緑地(斜線部)が残る上、域内を貫通する6m 道路がなくなり4.5m 幅の行き止り道路になりました。経緯の説明は長くなるので省略しますが、どれも運動の中で掘り出された事実から当初計画の実現が困難になったためで、運動の成果と言えると思います。残される緑地面積は527 ㎡で、当初破壊される予定だった1584 ㎡の33%強に当たります。この案を持ち帰り陳情各団体の代表者に計った結果、現在の情勢下では成果ととらえて受け入れることとなりました。