実行委員長 木村 信夫 [平成19年(2007)12月31日発行会報第19号から]
11 月11 日(日)は、天候が次第に回復していく好運に恵まれ、麻生区市民健康の森(麻生鳥のさえずり公園)で予定どおり開催。
「あさお体験ウォーク」のメンバー約60 名が立ち寄っていっしょにプログラムを楽しむなど、のべ230 名もの参加で賑わいました。
開会式では太田麻生区長から激励のあいさつをいただき、作業説明や準備体操の後、グループに分かれて薪集め、清掃を行い、続いて、自然観察指導員の高橋英さんのガイドで、秋の森の観察です。写真集Vol.4「多摩美の森 草木の実を楽しもう」を手に、赤い色で飾って鳥を呼ぶマユミの実、オオムラサキやゴマダラチョウ・テングチョウなど蝶の生息に欠かせないエノキ、ジョロウグモの知恵など、自然の姿に触れて感動的なひとときでした。
植樹は、多摩自然遊歩道から市民健康の森への入り口付近に、ヤマボウシ、エゴノキ、イロハモミジ、サザンカを植え、子どもたちは木札に自分の名前を書いて根元にさして記念としました。
今年のメインテーマは「里山の幸を楽しもう」。活動の原点に戻り、「ふるまい」ではなく、1年かけて育て収穫した小麦・大麦・さつま芋・里芋、どんぐりや松かさなどの木の実などを、参加者全員で協力してさまざまに使って楽しむことがねらいです。焼き芋・茹で芋のほか、今年は小麦粉を使ったバウムクーヘンに初挑戦。子どもたちはもちろん親からも大いに喜ばれて大人気でした。また、昔懐かしい大麦粉(はったい粉)を使った「麦こがし飴」にもたくさんの人がチャレンジしました。
木の実作品づくりでは、ペンダントや人形などすばらしい作品をつくり、記念に持ち帰りました。というように、楽しみのメニューは盛りだくさんで、担当会員自身が初めてのことも多く大変でしたが、事前研究・試作を重ね、当日は子どもたちの指導ぶりなど頼もしさが光りました。最後に、会員夫妻によるアルプホルンとクーグロッケンの演奏で、森をわたる美しい音色を楽しみました。
森の恵みでたくさんの楽しみができることを実感した1日。「これから1年森と畠を育てて、来年の収穫祭を迎えよう」と、多くの人の参加で森づくり・交流をすすめることを確かめ合いました。